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ひとこと日記



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[ 特色 ]
 弊社の出版ジャンルは、資格である。少しずつ網羅する資格の数を増やしているが、売り上げ構成から考えると、なかでも、簿記、宅建の二つに絞られる。

 もちろんそのジャンルでも、先行されている大手版元さんがいくつもあるわけで、大手版元さん同士の競争の中にまぎれる形で、細々とではあるが、弊社は生き延びている。

 生き延びているひとつの術として、他社さんと同じようなものは出版しない。という鉄則がある。

 店頭で、明らかに違うという特色を発しなければ、まず、手にとっていただけない。手に取っていただかなくては百パーセント買っていただけない。

 じゃあ、手に取っていただくためにはどうすればいいのか。そこが問題なのである。

 タイトル
 デザイン
 コピー

 このすべてが、奇をてらったものではなく、読者に訴えるものでなくてはならない。

2011/01/26(Wed)


[ 考える ]
 先ほど、営業さんが新刊を持って、新宿の書店さんへ直納に出かけていった。何も土曜に行かなくても、といったが、週明けの月曜にも予定が詰まっているし、一日でも早く並べていただきたいので、となんとも泣けることをいってくれる。

 確かに、締め日前ではあるし、日商簿記の2月試験日まであと一ヶ月である。一冊でも多く書店さんに並べていただきたいし、新しい読者の方に一人でも多く知っていただきたい。

 いくら新刊を出しても、知っていただかなければ、本は売れない。

 売れなければ、あっという間に書店さんから消えていく。

 知っていただく第一ステップが、まず、書店さんに並べていただくことだ。新聞広告やネット告知も、もちろん有効だろうが、書店さんに平積み、面陳していただく以上のものではない。

 全国300店舗の書店さんに5冊ずつ平積み面陳していただく。これでいいのだ。


2011/01/22(Sat)


[ 新刊 ]
 誠に申し訳ないことだが、原稿をお預かりして、ちょうど2年で、なんとか刊行になった。

 デザイナーさんの変更、レイアウトの変更、念稿、念念稿と変更ばかりで時間がかかり、最終的には、経営判断で、刊行の時期を見合わせておりました。

 そんな新刊が、本日より書店さんに並びます。

 実は、3年以上私の机の上に、初校のゲラと続くシリーズの原稿が2点ほど、置いてあるのです。

 同じ著者の方なのですが、企画展開を再考しなければ、販売が難しいと考え、躊躇している企画です。

 今年には、何とか形にしたいと思っていますが、販売を最優先でめどを立てなければ、実現が難しいのも、シリーズ展開の難しさです。

2011/01/21(Fri)


[ 寒さ ]
 新年もあっという間に2週間が過ぎていった。前の日記にも書いたが、今年は改まって、何かをしようとは思っていない。

 日々の業務を淡々とこなし、少ないだろうが、1冊、1冊の売り上げを積み重ねて、社員全員が健康で過ごせれば、それでいい。

 もちろん、新刊も出すし、増刷、改定も多々ある。会社としても目標もあるし、個々人の業務目標も立てていただいている。
 
 いい具合に気負いが抜けてきたといえばいいのか。今年で独立16年である。まだまだ老け込むには早すぎるが、落ち着いて一つひとつ目の前の仕事を片付けていこう。

 そんなことを思う、底冷えする土曜の朝である。


2011/01/15(Sat)


[ 新年 ]
 もうこの歳になると、改まって新年に、思うこともそんなにあるものでもないのでしょけど、それはまあ、旧年が、それほどいい年でもなかったわけで、今年こそはと祈念する年の初めです。

 新年明けましておめでとうございます。

 会社は昨日が仕事始め、業務自体は本日から、やりの残した問題も山積し、やらなくてはならない課題もあまたあり、とにかく、年初の社の方針だけでも社員さんに発表しようと、まとめて年始の朝礼で伝えました。

 どれだけ伝わったのかは、微妙なところですが、まあ、あなたたちが昨年以上に仕事力を高めなくては、会社の存続さえ危うくなるということだけ、分かってもらえれば十分です。

2011/01/06(Thr)


[ やり残したこと ]
 机の上には、原稿のまま進行していない新刊が数点、改訂版の原稿をお預かりして、時機を見ているのが数点。まったく持って著者の方々に申し訳ない。

 もう3年越しの新刊もある。企画をご提案したのはいつのことだっただろう。原稿をお預かりし、デザイナーさんと打ち合わせ、ラフまで上がって、1冊目が初校、2冊3冊目のシリーズの続刊で止まってしまった。

 出そうと思えば出せるのだが、これも時機を見合わせている。

 編集部員の机の上にも、同じような状況のゲラがあるので、進行中の新刊と合わせれば、もう十二分に2011年の発刊点数は間に合うことだろう。

 出せばいいというわけではない。売れなければ、存在しないに等しい。本とはそういうものだ。

 個人的には健康診断。忙しさにかまけてついつい先延ばしにしている。

 自営業は身体が資本。私が倒れれば、会社だって危なくなる。肝に銘じて自戒しなければならない。


2010/12/29(Wed)


[ 仕事納め ]
 本日28日で今年の仕事納めである。個人的には、明日にも打ち合わせがあるが、事務所は大掃除の続きと挨拶回りで、夕方の納会で締めとなる。

 振り返れば、年初の公約は果たせたのだろうか。そのほとんどが新年への積み残しになりそうだが、それにしても、激動の一年だった。

 新企画、音声講義付きのテキストシリーズの拡充、簿記、宅建、ITパスポートと新ジャンルにも進出した。

 新年には更なる拡充も図っていく。

 読者サービスの企画も追究していく。音声講義、映像講義付きのテキストを標準化し、太い柱に育てていきたい。

 主要書店さんへの常備化の推進。もともと弊社の書籍は、少部数印刷である。網羅できる書店さんも限られている。その数少ない書店さんでもすべての書籍をおいていただいているわけではない。

 全国の読者の方が、じかに書籍を見て、吟味していただくために、常備店を積極的に増やしていきたい。

 いずれにせよ、限られた人員での施策である。個々人の対応能力を高めていかなければ、実現はほど遠い。

 
2010/12/28(Tue)


[ 大掃除 ]
 本日は事務所の大掃除。あわせて社内在庫の廃棄も行う。新本のまま裁断される多くの書籍には、心を痛める。

 初版のまま売れ残る。改訂版が出て旧版の売れ残りはすべて廃棄。せっかく増刷をかけたのに、急に売れ行きが落ちて在庫を抱える。

 理由は違えど、責任はすべて経営者の判断ミスに尽きる。

2010/12/24(Fri)


[ クリスマスイブイブ ]
 毎年同じことを書いているようだが、それにしても時間が過ぎていくのが早すぎる。

 つい先日新年の決意をして、先ほど新年度の目標などを、ここに書き込んだ気がするのですが、明日はもうクリスマスイブ、来週も二日間の営業で、今年の業務が終了となる。

 子供のころ、地区のお姉さんやお兄さんが開いてくれたクリスマス会。公民館にみんな集まって、ケーキとお菓子をいただいて、トランプなどの簡単なゲームをする。それだけで十分楽しめた。

 今あれほどの喜びや感動があるだろうか。

 新刊が出ても、喜びよりもむしろ不安が増大する。増刷になっても資金繰りが気にかかる。これじゃいかんだろう。

 確かに、読者からの手紙やメールで勇気をいただくことも多々あるし、新企画の誕生に胸踊る瞬間もあるにはある。

 どうか新年は、穏やかで創造的な仕事ができますようにと祈る年の暮れである。

2010/12/23(Thr)


[ 直納 ]
 昨日は、営業さんと都内書店さんに新刊の納品。試験的に、新刊委託をストップしているので、事前注文分のある程度を直納した。

 なぜ、新刊委託をストップしたのかは、別稿に譲るとして、小社のような零細版元は、今回のような直納を積極的に行っている。

 場合によっては、1冊の注文でも書店さんに届けることもある。もちろん都内大型店さんに限られるが、結構頻繁に行っているだろう。

 直納しなくてもいいぐらいの冊数を在庫として、各書店さんに、抱えていただくのが基本だが、ストック棚にも限りがある。そりゃまあ、飛ぶように売れる商品なら、ストックも大量にお願いできるのだろうが、そう滅多にあるものでもない。

 一番の目的は、書店担当さんの期待に応えること。

 弊社のような版元でも、毎日棚をチャックしていただいて、売り損じのないように配慮していただいている各棚の担当さんの気持ちに応えるため、効率は度外視して、お届けする。

 こんな場合でも、取次ぎさんを一切介さないで、直納した卸正味は、通常のルート配本とまったく同じである。

 もちろん、イヤミを言っているのです。ハイ。


2010/12/21(Tue)


[ あと1週間 ]
 今年最後の締め日まで、あと1週間である。営業さんの一人は、今週初めから関西出張。ノルマ達成に走り回っている。どちらの書店さんでもそれなりに扱ってはいただいているのだが、特出しているわけではない。

 目標は、とりい色に棚を染めること。もちろん、それだけの企画をご提案しなければならない。他社さんと同じような企画では、大手さんを並べていればそれで棚は安泰なのだ。

 独自の企画でよく売れるもの。これをつくり続け、ご提案していく。これが小社のミッションである。

 なんてことを考えている土曜の朝です。


2010/12/18(Sat)


[ 講義付きテキスト ]
 いまさら言うまでもないことだが、小社は版元、出版社である。ライブ講義や通信教育を事業の柱とするいわゆるスクールではない。

 1冊の本の売り上げの積み重ねで、細々とではあるが、事業を続けられている。

 ただ、数年前に出版ジャンルを資格書に絞ることにした。それ以来数冊の例外を除いて、ほとんどすべての新刊が、資格、検定の参考書である。

 一方、語学書やコンピュータ関連の書籍では、その解説を補うための音声CDや画像DVDの付録が広く行われるようになっていた。

 版元さんによっては、早い時期から、ネットで音声講義や画像を有料、無料で提供しだしました。

 有料、無料を問わず、読者サービスや書籍の付録と考えれば、当然の成り行きとも言えるかもしれない。

 宅建では3シリーズ、簿記検定では4シリーズ。既に新年早々に刊行が決まっている講義つきの参考書である。点数でいえば、総計20点以上になる。

 ジャンルではITパスポート、公務員、秘書、社労士と拡充していく予定だ。

 もちろん執筆および講義は、現役バリバリの人気講師に依頼している。

 どうせ無料だから、おざなりのガイダンス的な講義だろうと偏見をお持ちの方もいるだろう。ところがである。

 まったくもって、普段の講義をできるだけそのままの状態でご提供しようと思う。

 小社は、ライブ講義や添削で対価を得る業態ではないので、できることだ。

 もちろん、著者の方の負担は計り知れない。それだけのことをしていただくメリットのご提案もしなくてはならない。

 ビジネスモデルとしても、まだまだ、未開拓であり未整備である。試行錯誤や朝令暮改もあると思う。お許しをいただきたい。


2010/12/16(Thr)


[ 申し訳ございません ]
 一部のネット書店さんで、新刊の『ぶっちぎり宅建』が売り切れの状態が長く続いているようです。

 出荷数が入荷数に追いつかず、常に品薄状態で、昨晩とうとう「取り扱いができません」との表示。困ったものです。

 さっそく相当な部数の手配をいたしました。

 それにしてもこの表示、何とかなりませんかねえ。「予約可能」とか「注文過多のために品薄状態」とか、取り扱いできませんはないよねえ。

2010/12/15(Wed)


[ 初版完売計画 ]
 新刊の著者にご来社いただき、営業展開についての検討会を持った。

 題して、「初版ぶっちぎり完売企画」。とにかく早い時期に初版を売り切り増刷するまでにはどうすればいいのか。

 突っ込んだところまでお話いただいた。要は、広報と読者サービス。出版自体を知らない読者対象の皆さんに対して、どうプロモーションするべきか。

 知っていただいた読者の方に、購買動機を喚起するにはどうすればいいのか。

 考えるだけでは意味がない。ひとつずつ実行していく。


2010/12/09(Thr)


[ 炎の新刊 ]
 今年発刊して静かなブームとなった、『ぶっちぎり宅建』の次年度版がようやく出来上がった。

 都内書店売出しは、来週の中ごろから、全国的には再来週の初め頃の発売になる。

 「静かなブーム」で終わってしまったのは、わけがある。発売時期が、あまりにも遅すぎたためだ。実質、2ヵ月強の期間しか取れなかった。

 そのわりには十二分に販売部数も伸びたし、話題にもなった。それでである。今回は他社本と同時期の発刊となる。十分ではないが、事前告知も行った。

 もう既にアマゾンさんでは、予約注文も入っているようだ。発刊時期の問い合わせも多くある。

 それでである。とんでもない初版部数を発注した。4冊同時発刊とはいえ、ホントーにいいのか?

 まあ、著者の勢いを信じてのこと。読者にはきっと驚いていただけるはずだ。


2010/12/03(Fri)


[ もう12月 ]
 体調はまだまだいまいちだが、休んではいられない。新刊が続々と上がってくる。

 明日には、宅建の新刊が一挙に4冊、見本の予定。改訂版のデータ入稿も重なる。

 こんなに出して大丈夫なのか。

 結論を言ってしまえば、売れれば大丈夫。当たり前の話だが、未払いの印刷費が相当高額になっているので、こんな弱気についなってしまう。

 だいたい、今年のこの苦しさを生んだ最大の原因は、私の判断ミスによるもの。売り上げの伸び悩みが前半で分かっていたのに、シリーズとして出し続けたミス。期待ばかり先走って、初版部数を読み違えた大馬鹿ミス。

 これを続けちゃいかんのだが、12月だけで約2万部の新刊在庫が増えてしまう。ほんとうに大丈夫か?


2010/12/01(Wed)


[ 体調と月末 ]
 体調を崩してハヤ二週間、ようやく動けるようになってきた。歳のせいか、ストレスのせいか、身体の免疫力が極端に下がっているようだ。

 処方された抗生物質もなかなか効かず、ビタミン剤と炎症止めを大量に摂取しながら床に伏せっておりますと、考えることは仕事のことばかりで、こちらはこちらで精神衛生上もよくない。

 新刊予定が目白押し、寝ている場合ではないのだが、年末年始は思い切って、湯治にでも出掛けてみるか。心身のメンテナンスが必要かも、と思う月末である。

2010/11/30(Tue)


[ 快晴 ]
 東京にもこんな気持ちのいい朝が来る。田舎と比べなければ、東京の空もそれなりに美しい。今朝は快晴、学校へ急ぐ子供たちが、跳ねるように冷たい空気を切り分けていく。

 次々と新刊作業。昨晩も深夜まで入稿準備、12月末までの発刊予定が7冊、1冊1冊に社運がかかっている。まだ、初版部数を決めかねている。できるだけロスを避けたい。
2010/11/19(Fri)


[ 身体不調でも ]
 連日の新刊作業で、疲れがたまり、扁桃炎を引きずって、全身が重く、膝も腰も肩も関節炎で曲がらず、資金繰りで首が回らず。四苦八苦の11月です。

 それでもドンドン新刊が始動しています。

 過日も簿記の新しいシリーズの原稿を頂戴いたしました。デザイナーさん待ちの原稿も手元に三つほど。

 営業さんは、12月の新刊の事前注文に飛び回っています。あわただしい社内ですが、仕事は忙しいときが華。気合を入れなおして、さあ、今日も仕事だ。


2010/11/18(Thr)


[ 扁桃腺 ]
 毎年のことなのですけど、ちょっと疲れがたまると、扁桃腺がはれます。

 高熱が出て、物が飲み込めないほど痛くなり、初期の段階から膿が出始め、1週間ほどで徐々に楽になっていきます。

 昨年の日記を見ると、10月の上旬に扁桃炎に罹っていました。年に三度罹ったこともありますが、手術は、まあ、しないほうがいいでしょうとのこと。

 年齢とともに、治癒する場合もあるそうです。

 先週木曜日から四日間臥せっておりました。ようやく今朝起き上がってきたのですが、その間まったく仕事が止まってしまったので、進行中の新刊が心配です。

 ご心配をおかけしましたが、本日からバリバリ全開で、やります。


2010/11/15(Mon)


[ スキルアップ ]
 仕事は教わるものじゃない。自ら追究するものだ。
 
 中小企業で働いていて、それは教わっていないので、分かりません、は通用しない。

 時間は何もしなくても過ぎていく。自営業者も従業員も時間給で働いているのではない。
 
 昨日と同じ仕事をしていては、新たな売り上げは発生しない。昨日と同じことをしていて、給料が上がるのはおかしいだろう。

 いったい自分の給料はどこから出ているのか。それに見合った利益を出しているのか。

 お客様に買っていただく1冊の本の売り上げの積み重ねで、私を含めた弊社の社員は生活している。

 版元に勤める者のほとんどは、直接お客様に接していない。だから勘違いしてしまう。

 経営者が給料を支給しているが、その原資は、どこにあるのか。よく考えなければならない。


2010/11/10(Wed)


[ 資格試験参考書 ]
 版元として、読者にとって役立つ書籍を出版していきたい。これは最低条件。当たり前のことだ。どちらの版元の編集者もこう思っている。

 では、最も役立つ書籍とは?

 これを追究しながら、日々仕事はしているが、果たしてどのようなものか。

 ○読んで理解していただければ合格点に達する内容
 ○できるだけコンパクトに
 ○平易な文章
 ○読みやすく飽きないレイアウト
 ○低定価
 
 挙げればキリがない。
 
 これらを実現すれば、読者に指示をされ、売れるのか。今、一番売れている書籍は、これを実現しているのか。それだけでもない気もする。

 沈思黙考。

2010/11/09(Tue)


[ 気持ちのいい天気  ]
 東京は、朝から快晴、すがすがしい空気です。東京にもこんな気持ちのいい朝がある。弊社にだって、きっといい風が吹いてくるはず。そんな気持ちにしてくれる青空です。

 せっかくの天気ですが、事務所にこもってあれやこれや。中心は、新刊の原価計算と売り方についての考察。

 もう、1冊も空振りがゆるされないので、慎重ににならざるを得ない。


2010/11/06(Sat)


[ 廃棄 ]
 正直、弊社でもすべての本が売れているわけではない。初版数千部でも売れ残りが生じている本が何冊かある。

 それも一度も出荷されないで、新本のまま倉庫に積み上げられている状態で寝ているのだ。

 ただ寝ているだけでも経費がかかる。決算では、資産になるので税金もかかる。

 それで、絶版にし、すべてを廃棄してしまう。市場在庫がしばらくあるので、返本は受け付けざるを得ない。

 売れなかったのだから、もちろんアカである。場合によってはとんでもない損失になる。

 編集者として、恥じ入るばかりだが、逃れられない足枷でもなる。

2010/11/02(Tue)


[ 発刊点数 ]
 数年前まで、年間の発刊点数が10冊程度だった。それでも細々とではあるが会社は維持してこれた。

 それが最近はその倍以上の発刊点数である。

 そのわりには、資金繰りはちっとも改善されていない。いや、むしろ苦しくなったと思う。

 結局のところ、売れない本を出し過ぎただけなのだ。これに尽きる。

 いくら発刊点数が増えようとも、売り上げや粗利益が増えなくては何の意味もない。

 確かに、将来のための先行投資という意味もある出版もあるが、今はそんな悠長なことを言っている経営状態では決してない。今日の粗利益が必要なのだ。

 経営者として、もっとシビアに判断しなくてはならない。

2010/10/29(Fri)


[ ストーブ ]
 ついこの前まで真夏日だったと思うのに、今日の東京は木枯らしのよう。一挙に冬が到来してきた。

 それでなくとも毎日が陰鬱な経営者は、寒くなると余計に殻に閉じこもる。

 今月の締め日は、最低ラインを何とかクリア、ただ、月末がすぐそこに来ているので、資金繰りに頭を痛めることになる。

 簡易型の電気ストーブを引っ張り出した。せめて、足だけでも暖まろう。

2010/10/27(Wed)


[ 優越的地位の濫用 ]
 業界外の方にはまったく関係ない話だが、最近、一番腹が立ったことを書く。

 事の発端は、大阪屋さんという書籍の取次ぎさんの弊社に対する対応である。

 アマゾンさん用の倉庫をIBCからTBCに変更するとの一方的な通知。以降、IBCへの納品は原則的には行わないでくれとのこと。

 もともとIBCは、アマゾンさん向けの倉庫だったはず、そこから中小は弾き出そうという魂胆が見栄見栄の愚策である。

 案の定、弊社の商品の多くが、アマゾンさんで品切れ状態になり、TBCさんに訴えると、注文は出してくれるが、アマゾンさんに反映されるまで、2週間ほどかかるのではないかとの回答。

 とんでもないので、IBCさんの担当さんに相談すると、個別の商品としては対応するが、一括の注文は受け付けない。その場合でも、「延べ勘」扱いで、もし、一括で扱ってほしいのであれば、一割、手数料を上乗せするとの通告。

 これってどういうこと?

 うすうす感じてはいたが、大阪屋さんは、IBCという窓口を大手さん専用にし、中小版元は同等に扱って欲しければ、手数料を払えという方針のようだ。

 もともと社歴の浅い中小版元は、取引条件が厳しく設定されている。

 新刊は、7ヵ月後の入金だし、注文も三割保留が当たり前だ。もちろん正味である卸価格も、低く抑えられている。その条件が半永久的に変わらない。

 その上に、上記の押し付けである。これって独禁法に抵触するのでは。よーく考えてほしい。大阪屋さん。

2010/10/26(Tue)


[ 騒音 ]
 先月から始まったビル工事の騒音が、気になって仕方がない。ゲラを読んだり、パソコンをいじったりしていても、あまりの音の大きさに集中できないでいる。

 土日の朝ぐらい、静かに仕事をさせて欲しいが、土曜日はどうもあちらも仕事らしい。

 新刊の打ち合わせが続いている。年度版、改訂版、新企画と毎日のように著者にお会いしている。

 そのすべてが本になるわけではないが、種を蒔かなければ収穫はできない。

2010/10/23(Sat)


[ 売れない本は悪書か ]
 出版界では、良い本が必ず売れるとは限らない、といわれる。そうかといって、悪書が必ず売れるとも限らない。当たり前のことだ。

 それじゃ、売れた本は良書なのか。売れなかった本は悪書なのか。

 編集の言い訳や営業の逃げ口上として、上記のことは、使い古されてきた。会社として、経営者として、言いたいことは山ほどある。結果もはっきりしているが、ここでは問題にしない。

 視点を変えて、読者にとって良書とは何か。

 そこには売れている部数などまったく関係ない。出会える確率が高くなるかの違いだけだろうが、結局のところ、読んで見なければ内容は分からない。

 つまり、読者にとっては、その本がベストセラーだとかロングセラーだとかの位置づけは、購入する動機付けにはなるだろうが、良書、悪書の判断には関係ない。内容次第ということだ。

 著者にとってはどうか。

 執筆した本人である。自分の本を悪書という著者はいない。できるだけ多くの人に読んでもらいたいと思うのも当然だろう。つまり、良書というのは必然で、悪書に貶められるのは、版元の販売努力如何なのだ。

 自戒しなくてはならない。


 
2010/10/22(Fri)


[ 4冊同時発刊 ]
 昨日著者の方と打ち合わせし、今年初めて刊行した宅建の書籍の年度改訂版を、11月後半発刊を目指して準備していくことになった。

 それも4冊同時発売である。今年2分冊であったものを、ページを増やし、定価も安めに抑えて、4冊に分ける。

 読者から、重くてもてないから、自分で裂いて使っているとの情報を多くいただいたり、棚専有率からも考えて、あえて4分冊にすることにした。

 そのため、単純に紙代が増えるし、製本代も倍になる。原価計算をしてみないといえないが、今年のマイナスを回収するには、相当の部数の上積みが必要だろう。

 編集会議にかければ、どうして発刊するのか問題になる。責任者の独断で決めたこと。著者と企画の将来性にかけているのだ。

2010/10/21(Thr)

My Diary Version 1.21
[ 管理者:とりい書房社員 著作:じゃわ ]